みどころ

美しい自然を体感! 平筒沼ふれあい公園

三陸自動車道桃生豊里ICを降りて、車で約15分。 高速道路から引き続き眺めの良い道を走ったところにある、平筒沼(びょうどうぬま)ふれあい公園は、平筒沼とその周辺の自然を楽しめる場所です。

栗原市との境界に位置する伊豆沼・内沼、長沼ボート場のある長沼フートピア公園よりも沼自体は小さいですが、その美しさは第一といえる場所。どんな場所なのか、実際に歩いてみましょう。

平筒沼の周囲約4kmの遊歩道は車が通ることが出来ないようになっており、お子さん連れから年配の方まで、安心してゆったりと散策を楽しむことができるようになっています。

駐車場を降りてすぐの地点を目印に、ぐるっと周遊スタート
小鳥が止まったデザインの車止めがとってもかわいい!

 

のどかな釣り人のいる風景

歩き始めてちらほら目にするのが、釣りをしている人。岸辺では、度々「今日釣れてる?」なんて声が聞こえてきます。

平筒沼は釣り人にとって人気スポットで、昔から地元の釣り愛好会の方々に親しまれてきました。

毎年7月には「平筒沼つり大会」(2020年はコロナウィルスの影響で中止)が行われており、ブラックバスやブルーギルを釣り上げています。こういった外来種を駆除しつつ上手に活用しようと、過去には県内のホテルとコラボレーションし、魚肉を使ってさつま揚げを作る試食会を実施したこともあるそう。現在は、固有種のヘラブナの稚魚を放流する活動も行なっています。

 

絶景のお花見が楽しめる

遊歩道に植えられている木々は桜。その数なんと約800本。ソメイヨシノを中心に、シダレザクラも。例年4月の桜の開花時期に合わせ、「平筒沼桜まつり」が行われており、昼間はもちろんライトアップされる夜桜はまさに絶景!(2021年は中止予定)。

公園に訪れた3月上旬。既に桜の木の蕾が膨らんでいました

 

多様な動植物と出会える

沼の中央に渡されている浮き桟橋に上がると、可愛い生き物が集まってきました。

平筒沼には、鳥や虫など様々な動植物が生息しており、春夏秋冬それぞれに違った光景が見られます。また、周囲にある平筒沼いこいの森では、宮城県内でも珍しいアカシデがほぼ純林状態で残されていて、保全活動にも力を入れています。

県外に遠出しなくても、豊かな自然を体感することができるのも登米の魅力のひとつです。

浮き桟橋には、平筒沼周辺で出会える生きものの写真が飾られています

 

美しさの秘訣は丁寧な手入れ

 

他の沼地と比較しても、格段に美しい水面の平筒沼。それは、外来種のハスを定期的に摘み取って手入れしているから。

「ハスを駆除していると、訪れた方に『綺麗なのにどうして摘んでしまうの?』と言われることがあります。」そう話すのは、平筒沼ふれあい公園の管理をされている事務員の高橋さん。

「確かに咲いているハスの花は綺麗なのですが、ハスが増えてくると水質が汚れてきてしまうんです。美しい水質を保つためにも、定期的に地元の人と一緒に駆除活動をしています。」

地域の子どもたちの校外学習の場でもある平筒沼。豊かな自然と親しむ中で、「守ろう!おらほの平筒沼」の心が育っているようです。

 

宮城オルレを楽しむ

公園周辺の木の枝や電柱などで見かけた、この青と赤のリボン。 これは、韓国済州島ではじまった徒歩旅行の旅の宮城版「宮城オルレ」登米コースの目印です。

登米コースは、豊里公民館をスタートし、旧北上川沿いや宮城県の指定文化財「香林寺山門」を通って、最終地点の平筒沼ふれあい公園まで歩く11kmのコース。田園風景や地域の歴史と文化に触れられます。

オルレの象徴「カンセ」は、韓国語で野生の子馬の意味。スタート地点、ゴール地点のほか、ビューポイントにカンセが設置されています

宮城オルレ登米コースの終着点に位置する宿泊可能な施設「平筒沼youyou館」では、コースを達成した印としてスタンプを押すことができます。ここから見る平筒沼も絶景!歩いた疲れも吹っ飛びます。

宮城オルレのほか、サイクリングしながら登米を満喫する「田園ライド TOME-FUL」など、登米では今、様々な楽しみ方を提案しています。

ゆったり散歩もよし、健脚を試してオルレを満喫するもよし。あなたなりの平筒沼ふれあい公園の楽しみ方を見つけてみてくださいね。

平筒沼ふれあい公園をはじめ、宮城オルレのコースやサイクリングガイド「TOME-FUL」のガイドマップなどは、登米市内の道の駅などでゲットできます

平筒沼ふれあい公園

〒987-0500 宮城県登米市米山町字 桜岡貝待井 581-2

お問い合わせ:吉田コミュニティ運営協議会

電話 0220-55-2124