グルメ

江戸時代から続くうなぎ割烹の老舗

登米市を悠々と流れる北上川のほとり。江戸から明治にかけて水運で栄えた時代には、船着き場が目の前にあったというその場所に、「うなぎ割烹 清川」はあります。

創業は江戸時代後期。現在、300余年の歴史を守るのは20代目のご主人です。うなぎ1尾1尾の個性を見極めておいしく仕上げるために、裂きから串打ち、焼きまですべて一人の職人があずかるのが“清川流”。

うなぎ料理と言えば…の蒲焼、今回はお重でいただきました。「清川」の蒲焼は、背開きしたうなぎを一度蒸してから焼き上げる関東風で、余分な脂が落ち身はふっくらとした食感。骨も気にならないほど、驚きのやわらかさです。代々受け継がれてきたタレは、ほどよく甘みを感じるあっさりとした口当たり。うなぎ、タレ、ごはんが三位一体となった「うなぎ重」。きも吸いまでしっかりと堪能して、気付けば完食!地元の方はもちろん、「登米においしいうなぎ屋さんがある」と聞いた仙台近郊からのお客さんが増えてきたというのも納得です。

お重以外にも、気軽に食べられる「うなぎ丼」や、1度で3回おいしい「ひつまぶし」、ほろ苦さがクセになる「肝焼き小鉢」など、さすがうなぎ割烹ならではのお品書き。また、目の前の北上川では夏から秋にかけて昔からうなぎが採れることもあり、タイミングが合えば天然ものに出合えることも!

さらに冬の間は北上川でとれる川カニが美味。小ぶりなカニを丸ごとごはんにのせて炊きあげた「川カニ釜飯定食」は、登米の郷土料理でもあります。カニの旨みがたっぷり染み込んだごはんはほんのり甘く、ほろ苦いかに味噌やおこげも絶品!

うなぎだけでなく、登米の郷土料理も楽しめる「うなぎ割烹 清川」。すぐ目の前には雄大な北上川の景色が広がるので、食後に川辺を歩いてみるのもおすすめです。

うなぎ割烹 清川
住所 登米市登米町寺池中町66
電話 0220-52-2516
営業時間 11:00~14:00 ※夜は前日まで要予約
定休日 火曜