グルメ
トメのおいしい放浪記 「麺や 文左」
新鮮な野菜に上質なお肉、少し足を伸ばせば三陸の新鮮な魚介類も手に入る、食材王国・登米。美味しい食材が集まるエリアなら、もちろん飲食店もトップレベル!ということで、登米の美味しいごはん屋さん・居酒屋さんをはしご。名付けて「トメのおいしい放浪記」。4軒目は、南方の「麺や 文左」。
登米市南方町にある「麺や 文左」は、大通りから一本道を入った住宅街にあるお店。手延べうどんや旬の食材を使ったお料理が楽しめるお店として、地元はもちろん、関東圏からも足を運ぶ方がいらっしゃいます。
「麺や 文左」の手延べうどんの歴史は、明治18年、初代・二階堂文左衛門が、登米に麺茶屋を開いたところからはじまっています。麺茶屋で出される手打ちうどんの評判が広まり、明治40年には「マルニ食品」を設立、登米の地で製麺業を営んできました。
約130年前から受け継がれている東北に伝わる手延べの製法を基に作られる麺は、20の工程を経て、出来上がりに要する時間は、丸二日間。丁寧に作られる手延べうどんをより多くの方に楽しんで頂けるようにと、2011年にオープンしたのがこのお店です。
趣のある門構え。のれんの下がった入り口を抜けると……。
広々とした通路がお店まで続いています。
各テーブルも大きく、ゆったりと過ごせる長屋の店内
窓際の席から見える畑は、地元の農家の方の麦畑。
うどんを頂きながら、収穫時期には黄金色にしだれた麦畑を楽しむことができるそう。
のどかな風景を眺めながらいただいたのは、二味天盛りうどん。
手延べうどん2種類に、天ぷら盛り合わせ、薬味や温泉卵などの付け合わせも充実した御膳です。
まずは、揚げたての天ぷらをいただきます。ふわっとした薄衣は、さくっと軽い口当たり。ぷりっと食べ応えのある海老をはじめ、カリフラワーやふきのとうなど、季節の野菜がたっぷり。
揚げたてのふきのとうの天ぷら
メインの手延べうどんは2種類。
細めでつるっとした食感を楽しめる「花つるり」は、コラーゲンが配合されていて、お店の一番人気。王道に、かえしにつけて薬味と共にいただきます。
こちらは平たい麺が特徴の「麦つるり」。濃厚な胡麻だれとの相性が抜群!どちらの麺も小麦のやさしい甘みを感じられ、飽きのこないうどんです。
この日の食後のデザートは、りんごの果肉がたっぷり入ったアイス
「麺や 文左」の総料理長を務めるのは、安部茂男さん。
食材の「はしり・旬・なごり」に合わせたお品書きを考えることはもちろん、天ぷらひとつ取っても、お店でお出ししてすぐに召し上がっていただく場合と仕出しの場合で揚げ方を変えるなど、まさにプロの技。
そんな安部料理長の作るお昼の料理は、定番のほか、旬の食材に合わせてお品書きが変わる月替わりのコースもあり、毎月食べにいらっしゃる方々がいる程の人気。夜の時間帯は、だし巻き卵や豚しゃぶ、季節によって米なすのグラタンなど、和食にとどまらない単品のお品も充実しています。
手延べうどんは、「花つるり」や「麦つるり」の他、宮城の小麦の品種であるあおばの恋に、気仙沼産の桑の葉や塩釜産の藻塩を練りこんだ「青葉の恋」や、伊豆沼の白鳥が飛来する様子から名付けた「翔の舞」など、地域の素材を活かした麺のラインナップが楽しめます。
手延べうどんの乾麺は、お店をはじめ、文左のオンラインショップでも購入できます
2020年には、仙台市内・一番町アーケードに、新店舗「仙台手延べうどんBUNZA」をオープンしました。
どちらのお店でも、小麦香る手延べうどんと宮城の素材を活かしたお料理が楽しめます。用途に合わせて、足を運んでみてはいかがでしょうか。
麺や 文左 http://www.bunza.jp/
宮城県登米市南方町雷35
電話番号 0220-29-7227
営業時間
昼の部:11:00~15:00(ラストオーダー:14:00)
夜の部:17:30~22:00(ラストオーダー:21:00)
定休日:木曜日、水曜と日曜は昼のみの営業
※営業時間・定休日は変わることがあります。お店にご確認ください。