おすすめスポット

150年前の登米市は何県?~水沢県庁記念館~

水沢県庁記念館

登米市登米町寺池桜小路1-5

0220-52-2160

9:00~16:30(12/28~1/4休館)

入館料:200円(6施設共通券あり 1,000円教育資料館、警察資料館、登米懐古館、森舞台、高倉勝子記念館)

明治5年(1872年)2月16日(金)、旧仙台藩を中心とした仙台藩から改称する形で「宮城県」が誕生しました。

令和4年(2022年)2月16日(水)、宮城県は県制150周年を迎えます。

「みやぎの明治村」と称される登米市登米町(とめしとよままち)は、旧登米(とよま)尋常小学校や警察資料館など、明治時代からの建物が残ります。

その中の一つ、水沢県庁記念館。

なぜ県北の一地域である登米市に「県庁記念館」があるのでしょうか?

また、宮城県登米市に「水沢」という地名はありません。「水沢」といえば岩手県の地名です。なぜ宮城県登米市で「水沢県庁記念館」なのでしょうか?

 

【廃藩置県から激動の明治時代、登米市の生い立ち虎の巻】

西暦

できごと

その時登米市は何県?

管轄地域

明治元年

1868年

涌谷県

明治2年8月

1869年

「涌谷県」を「登米県(とよまけん)」へ改称

登米県

登米郡、遠田郡、栗原郡の一部、志田郡の一部

明治3年9月

1870年

登米県

上記に本吉郡、桃生郡、牝鹿郡を合併

明治4年7月

1871年

登米県庁舎の上棟式

登米県

明治4年11月

1871年

「登米県」を「一関県」と改称

一関県

登米郡、栗原郡、本吉郡、玉造郡、気仙郡、胆沢郡、江刺郡、磐井郡

明治4年12月

1871年

「一関県」を「水沢県」へ改称

水沢県

明治5年2月

1872

旧仙台藩を中心とした「仙台県」から「宮城県」へ改称

水沢県

 

明治5年7月

1872年

明治4年7月に「登米県庁舎」として棟上げした建物が、「水沢県庁舎」として完成。

水沢県

明治8年11月

1875年

「水沢県」を「磐井県」へ改称

磐井県

明治9年4月

1876年

現在の県境が定まる→水沢県庁閉庁?

宮城県

水沢県庁としての役目を終えた後は、登米高等尋常小学校(現在の教育資料館)が明治21年10月に開校するまで「登米村第一番小学校」として利用され、その後は裁判所、登米町老人センターとしても利用されていました。

現在は平成3年に宮城県の誕生経緯や裁判所当時の資料を展示した「水沢県庁記念館」として一般に公開されています。

登米市役所は登米市迫町にありますが、かつての県庁所在地だったこと、裁判所があった名残で法務局は登米町にあります。

宮城県150年の歴史を振り返りながら、当時から同じ場所にあるハイカラな洋風建物散策はいかがでしょうか。