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銀杏の木は残っている~東和町 原田甲斐の菩提寺 東陽寺~

東陽寺

登米市東和町米谷越路83

0220-42-2069

仙台藩の重臣、原田甲斐(はらだかい)をご存知でしょうか。

原田甲斐といえば「お家騒動」、「寛文事件(伊達騒動)」、「大悪党」、「樅ノ木は残った」等、史実については割愛しますが、その原田甲斐の首塚が登米市東和町米谷にあります。

【後年家臣たちが建てた墓 後ろに首塚の目印 銀杏】

 

【原田甲斐の首を埋葬した場所の目印 銀杏の木 宮城県文化財指定】

※写真は葉が落ちた冬のもの

 

江戸の酒井雅楽頭邸(東京 千代田区 丸の内)で斬り殺された原田甲斐。亡骸は良源院(東京都 港区)に葬られ、首は原田甲斐の領地だった宮城県船岡町の東陽寺に移されました。

その後、原田家は断絶、船岡は米谷の領主だった柴田氏の領地となり、柴田氏の菩提寺だった大光寺が船岡に、船岡にあった原田氏の菩提寺である東陽寺が米谷に移転しました。この際に、原田甲斐寄進の梵鐘に首桶を隠し、阿武隈川、石巻、北上川を経てこの銀杏を目印に埋めたと伝わります。

 

 

美しく手入れの行き届いた東陽寺には、原田甲斐の家臣たちが建てた供養塔、他にも「米谷」の地名の由来になったと伝わる泉など、歴史と人々の思いが詰まった足跡を辿ることが出来ます。