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【想像インタビュー!】渡り鳥の北帰行本格化!帰国直前を突撃!また「おかえりトメ」してね!

登米市と栗原市にまたがる伊豆沼。

極東ロシア方面から日本に飛来するマガンのうちの約9割が、伊豆沼周辺で越冬しています。

彼らは毎年間違わず、登米市に来てくれます。

稲刈りが終わったころに飛来し、2月から3月頃、お国へ帰られます。

登米市の人口は約75,000人。

伊豆沼周辺に飛来するマガンは最大で10万羽。

言ってみれば、ワーケーション、デュアルライフの先駆者です。

なぜ登米市なのか、登米市の魅力をお尋ねしました!(※想像)

 

お名前、種類、家族構成を差し支えなければ教えてください。

名前は仮名 トメダイスキーにしておいてください笑。

マガンです。

家族構成は、妻、子ども3羽、です。

その他親戚一同も一緒に行動するときもあります。

どうして毎年伊豆沼に来てくださるのですか?

まぁ習性だからというのもありますが、やはり環境ですよね。

小さいころ、私も父母兄弟と伊豆沼に来ました。

もう毎年来ています。

具体的に?

すぐ飛んでいける範囲に豊かな田んぼが多いですよね。

ねぐらにしている伊豆沼も、仲間たちと一緒にいますので安心・安全です。

農業の繁忙期に我々はちょうどふるさとにいますので様子を見たことはありませんが、登米市では、農薬等を半分以下に減らした「環境保全米」の生産など、環境に配慮した農林業に取組んでいると聞いています。

そこもポイント高いですよね。

嬉しいですね。

ですが、伊豆沼は遠くないですか?

いや、そうでもないですよ。

伊豆沼に来るまでにところどころ中継地に寄りますが、我々は時速約100キロで飛べますので。

1日のルーティーンを教えてください。

日の出前後に、ねぐらにしている伊豆沼を出発して、周辺の田んぼへ出勤します。

日中は主に落穂拾いというか食事を楽しんでいます。

基本は自分がいつも首をあげて見張りをしていますが、親戚一同や仲間もいるので、交代で食事をとっています。

我々が朝食をとっている時、人間の皆さんの車通勤の様子をよく見かけますが、是非よろしければ、我々の食事風景を意識して見てみてください。

ずっと下を向いてご飯を探している奥様連中と子どもたち、スッと首を伸ばして周囲を警戒しているパパ勢がいますので笑。

あとは、夕方、日の入前後に伊豆沼に帰宅します。

世間では我々の出勤風景を「残したい“日本の音風景100選”」と言っていただいているようで、恐縮です。

困りごとはありますか?

困りごとというか、我々は環境の変化にとても敏感で、日本の天然記念物に登録していただいています。

実は、1960 年代の毒性の強い農薬使用 、急激な湿地の減少、狩猟圧により我々の数は激減し、絶滅の危機に瀕したことから、1971年に天然記念物に登録されました。

その後は保護活動が活発になり、だいぶ端折りましたが現在に至ります。

雁 ガンという漢字は、「人 イ(ひと) と 鳥 隹(とり)が、一つ屋根の下にいる」という成り立ちをしています。

現在、おかげさまで、皆さんのそういった配慮のもと、こうして毎年伊豆沼周辺で家族で過ごすことが出来ています。

¨雁¨という漢字が出来た頃も、これからも、一つ屋根の下で共生できればと思っています。

まあ我々に¨屋根¨という概念はありませんがね笑。

雨の日でも雨宿りしませんし、屋根のない伊豆沼で寝ています。

羽毛が撥水するので、雨は苦ではないのです。

むしろ、風が強かったり、霧が出ている時のほうが苦手です笑。

今日はお食事中にお時間いただきありがとうございました。

また来年もお越し、「おかえりトメ」していただけますか?

もちろん。

家族でまた来ます。

是非お声がけください笑。

10万羽の中から見つけてください笑。