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高校生の挑戦を一流のシェフがサポート~登米総合産業高等学校米粉パン物語~

登米市出身の萬画家と言えば、石ノ森章太郎。

その石ノ森章太郎が若き日を過ごした世界一有名なアパート、トキワ荘

そのトキワ荘があったのが東京都豊島区南長崎。

そこの近所の椎名町小学校で食育ボランティアをしていたO氏。

O氏は、トキワ荘や石ノ森章太郎を通して、椎名町小学校と登米市の石森小学校との交流を図りたい!とのことで活動を開始。どんどん進化し、現在はあのドミニク・コルビ氏登米総合産業高等学校がタッグを組み、オール登米素材を使用したカレーパンを開発中!

石ノ森章太郎、トキワ荘、あの料理の鉄人にも登場したコルビさん、椎名町小学校と石森小学校の子供たち、そして現在の登米総合産業高等学校(以下、地元の呼び方で、産業高校と記します)の若者。

時代、時空を超えて、食にまつわる合縁奇縁。

以下は、私の記憶が確かならば、実は2023年4月7日の出来事ですが、時空を超えて、蔵出しいたします。

「登米総合産業高校2023年度課題研究キックオフミーティングがあるので、市役所の方も来てほしい。」とのことで、潜入トメのコメジルシをしてきました。まだ桜が咲いていたころです。もはや約1年前ですね…

コルビさんと産業高校の取組は、実はこれが第2弾。

第1弾は、登米のいちごとはちみつを融合させたジャムを開発し、コルビさんから合格をいただいたとのこと。

続く後輩の第2弾は、登米の米の消費拡大、登米の産物の新しい魅力を発信すべく、まずは米粉パンの開発を目指すとのこと。(ゴールはカレーパン)

その米粉パンの開発のヒントになるよう、コルビさんがわざわざ登米に来て、登米の食材をフルに使ったブレゼ(野菜煮込み)を振舞ってくださいました。

【大人のほうが興味津々?コルビさんの手さばき】

「市役所の方も来てほしい」とのことでノコノコ行きましたが、ついでに図々しくもご相伴にあずかりました。

いやらしい話ですが、フレンチ割烹ドミニク・コルビでディナーとして出せば6,000円相当とのこと。

トメのコメジルシは絶対に食レポはいたしません。

理由は、①食レポは本業ではないから、②単純に、「お出汁が○▽■」などの語彙がないから、③味に関して素人の公僕がする食レポなんぞあてにせず、とにかくおいしいから実際に登米市に来て食べてほしいからなど多数あります。

ですが、普段よく食べているいかにも和風な大根が、おフランスなラディッシュに変身していること、有名だけど実は食べたことのなかった鈴木さんの「田んぼ豚」のホロホロ感、いかにも学校感満載の無機質実習室、色気のない発泡スチロールによそわれているのにものすごい高級感。思わず人生で初めて「シェフを呼んでください!」と言いそうになりましたが、目の前にコルビさんがいました。

食レポはいたしませんが、そのくらいの迫力、伝わりましたでしょうか。

【コルビさんの「鈴木さん家の田んぼ豚のプレゼ」】

人参、大根、じゃがいも、玉ねぎ、そして鈴木さん家の田んぼ豚、全て登米産です。

その後、ル・コルドン・ブルー日本校のエグゼクティブ・シェフ(エグゼクティブ・シェフという肩書初めて耳にしました)もつとめるコルビさんが、登米の若者に「味覚って?」を説くシーンがトメのコメジルシでした。

タダで食してタダで講義を聞いて、役得以外のなにものでもありませんが、「登米市の豚、鈴木さんの田んぼ豚は世界一」というコルビさんのお言葉、真剣なまなざしの高校生、どれもこれもトメのコメジルシ。

トメのコメジルシな若者たちが開発する、トメのコメジルシな米粉パン、しかもコルビさん監修、楽しみですね。