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北上川は登米市のウユニ塩湖かモネ。川だけど

またまた蔵出しシリーズです。

令和5年10月28日、「登米市と石巻の小学生が、北上川を船でくだり、登米市の小学生が育てたお米を自分たちで運ぶので来ませんか?」と(一社)貞山運河ネットの方よりお誘いを受け、もはや役得以外なにものでもないのですが、のこのこ出かけて行きました。

人生初の北上川クルーズです。

「貞山運河ネット」さんは、その名のとおり北上川、貞山運河を生かした地域活性化に取り組む団体。

貞山運河、北上川への思いを熱くお話しいただきました。

「伊達政宗の頃から伊達家を支えたのは北上川、貞山運河があってこそ、そして、登米の米作りがあったればこそ。そして、その伊達の頃からの米作りが現在の登米市の資源循環型農業の礎になっている。」

熱い皆さんが、江戸時代から時空を超えて令和、今回初めての試みとして、登米小学校5年生が育てたひとめぼれをプレジャーボートに搭載、江戸時代当時、米が江戸に上る(登米)するまでの一部を再現しました。

実は北上川は水深が浅く、80センチメートルしかないところもあり、川底が見えるところもちらほら。

【川底が見える】

当日の船にはもちろんレーダーが搭載されており、浅いところは避けて進みましたが、レーダーもパソコンもない江戸時代、米をたくさん積んで、船がしずむのを計算したうえで安全に航海していた昔の人は、本当にすごいと思います。

ものすごいカンピュータ。

当日は登米町の小学生、石巻市の小学生と中学生、その保護者の皆さんと川下り体験をしました。

水深が浅いところはゆっくり慎重に進み、安心なところはスピードを出して進みます。

トメのコメジルシは、登米町(トメシトヨママチ)の登米大橋(トヨマオオハシ)から眺める北上川の景色がいつ見ても好きですが、船で下る北上川は、全くの別物でした。

川だけど、ウユニ塩湖でした。

気を確かに持たないと、どちらが天で地か分からないくらい、水鏡の世界です。

【北上川は登米のウユニ塩湖】

そして、途中、お米を運ぶ役割の子どもたちが、船の上でおにぎりを頬張っているのがトメのコメジルシでした。

「おいしい?」と尋ねたところ、「おいしい」とのことでした。

この子も食レポはしない口のようです。

【漂流しているわけではありません。気持ちの良さにリラックス】

トメのコメジルシがご相伴にあずかった日は、登米町から約30キロ、1時間30分の川下りでした。

カンピュータを搭載した江戸時代の人は、危険と隣り合わせだったとは思いますが、川下り自体は絶対に楽しんでいたはず。

北上川は、米を運ぶだけではなく、江戸時代から現在の人に歴史の教えも運んでいます。

トメのコメジルシは人生初の北上川クルーズでしたが、地元の子どもたちは、小学校の授業で川下り体験をしているとのこと。粋な大人たちが、諸々の手続きを踏み、船を出して、子どもたちに貴重な体験をさせる、トメのコメジルシ。